森下くんの恋愛事情
「あっ、結城先輩っ!
ダメです!そんなことしたら!」
「何が!こんな奴!」
「そうじゃなくて!
あんまり殴ったら結城先輩が停学になっちゃうから!
体育祭はみんなでしないと」
「わかったから、そんな泣くな。
お前のコスプレも見ないとだしな」
「…そのことはもう言わないでください」
莉音がふてくされたように言った。
なんか今のは写真撮りたかった。
「なんで、なんでお前には助けてくれる奴がいるんだよ!!」
「莉音は、テメェと違って真正面からぶつかって、
周りのことを見ていて理解しようとするからだ!
テメェなんかと比べられるような子じゃないから!
いこう」
ちょっと感情的になったけど、莉音は笑ってるからいっか。