森下くんの恋愛事情
夜の教室。
後夜祭の時。
外はにぎわっていて明るい。
暗い教室で待つひとりの女の子。
「わりぃ、遅れた」
そう言って来たのは男の子。
「告白かなぁ?遅れた理由」
「ちげーよ。告白は行かない主義なんで」
「女の子に優しくないなー」
「うるさい」
「…今日、あの女きてた」
「あぁ、言わなかったんだけどな」
「携帯、見られてるんじゃないの?」
「メールも着信履歴も写真だって消してるし。
もう一台は学校に置き去りにしてる」
「じゃあ、なんで」
女の子は悩んでいて、
男の子は頭を触っている。
「バレたよね」
「あぁ、多分な」