森下くんの恋愛事情

「どうしよう…」

「どうも出来ねぇよ」

「しばらくは大丈夫だと思うんだけど」

「あぁ、様子見だな」

「あの女、最近私に電話してくるようになって」

「取引か?」

「うん」

「する気か?

俺らは大丈夫だからやめとけ」

「でも!」


女の子は声を荒げた。


「何かあってからじゃ遅いの!」


女の子はグラウンドにいる可愛い男の子をみて言った。


「…守りたいの」

「もう、しばらくは様子見ろ。

どうしてもって言うなら取引したらいい。

俺はお前の味方だ」

「ありがとう。いこっか」
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