森下くんの恋愛事情

なんか、怖い話してる。

神経ボロボロにされるってなんてこと言うんですか。

ていうか、もう、時間も時間だけど。


「あのさ、もう、8時20分だけど遅刻しない?」

「ヤバイ!響行くよ!囲まれたら遅刻だ」

「あぁ」

「姉さん、後片付けごめんね。行ってきます」

「お姉ちゃん、僕も行ってくるね!」

「いってらっしゃーい、怪我しないようにね〜」


ガチャガチャと片付けはじめて、

いつの間にか快斗がいなくなったことに気づいた。


「快斗は?」

「ん?着替えに行ったんじゃない?」


そうなんだ。

納得して暇になった僕は

キッチンにいる莉音をみてぼーっとしていた。
< 221 / 585 >

この作品をシェア

pagetop