森下くんの恋愛事情
なんか、怖い話してる。
神経ボロボロにされるってなんてこと言うんですか。
ていうか、もう、時間も時間だけど。
「あのさ、もう、8時20分だけど遅刻しない?」
「ヤバイ!響行くよ!囲まれたら遅刻だ」
「あぁ」
「姉さん、後片付けごめんね。行ってきます」
「お姉ちゃん、僕も行ってくるね!」
「いってらっしゃーい、怪我しないようにね〜」
ガチャガチャと片付けはじめて、
いつの間にか快斗がいなくなったことに気づいた。
「快斗は?」
「ん?着替えに行ったんじゃない?」
そうなんだ。
納得して暇になった僕は
キッチンにいる莉音をみてぼーっとしていた。