森下くんの恋愛事情

「ちょっ、響!とらないでよ!」

「これ、奏とか紫音とか快斗に送っとくわ。

どんな反応するだろ」

「ちょっ、消しなさい!ダメだって!

ていうか、送るなら私にも!」


莉音はなんでいつもそっちの方向へ進んじゃうんだろ。

変なの。


「てか、何しに帰ってきたのよーー!」

「いや、体操着忘れたなって思って、

奏に教えてもらって帰ってきた」

「あっそ」


そしたら、響くんが近づいてきて、

僕の耳元で

「手出すなよ」

「ハァ!?」

「いや、一応、男だから。

そんな度胸はないか。

まぁ姉貴、可愛いっちゃ可愛いし頑張ってー」

「なんの話?」

< 223 / 585 >

この作品をシェア

pagetop