森下くんの恋愛事情
「ちょっ、響!とらないでよ!」
「これ、奏とか紫音とか快斗に送っとくわ。
どんな反応するだろ」
「ちょっ、消しなさい!ダメだって!
ていうか、送るなら私にも!」
莉音はなんでいつもそっちの方向へ進んじゃうんだろ。
変なの。
「てか、何しに帰ってきたのよーー!」
「いや、体操着忘れたなって思って、
奏に教えてもらって帰ってきた」
「あっそ」
そしたら、響くんが近づいてきて、
僕の耳元で
「手出すなよ」
「ハァ!?」
「いや、一応、男だから。
そんな度胸はないか。
まぁ姉貴、可愛いっちゃ可愛いし頑張ってー」
「なんの話?」