森下くんの恋愛事情
「元カノですけど、ストーカーじゃないですから安心してください。
それと、会わないとか無理なんで」
「なんでですかぁ、どうも思ってないでしょぉ?」
「それでも同じ学校ですし、同じ部活ですし、
何より同居人なんで」
「ハァ!?どおいうこと!
あんたみたいなアバズレと快斗が一緒に住むなんて許さない」
「親に決められたことですから
あなたにどうこう言われようと関係ないんです。
それに、アバズレはあなたでしょう?
つきまとっているのはあなたでしょう?
家にあなたから来た封筒が全部ありますよ?
全部で120通。それもこの一週間で。
警察に訴えてもいいんですよ?
あなたこそ快斗に迷惑かけているじゃないですか?
携帯にも電話をかけているようで。
馬鹿じゃないの?」
というだけ言って電話を切った。
あえて、アリスとかいう西洋風の名前の変なヤツのことは触れないでおく。
それより、サラッと流した気になる話があったような気がします。