森下くんの恋愛事情
亀裂を入れた。 ・゚+゚・*快人side
ほんとに最悪。
「悪い。ごめんな」
「いいよ、快斗は悪くない」
涙を耐えて笑う莉音。
そんな顔をさせているのは俺で。
なんとも言えない気持ちになる。
莉音の隣に移動して。
「泣いていいぞ。全部俺のせいだ」
「だ、いじょう、ぶだから」
いつも耐えてる。
莉音の癖。
大丈夫じゃないくせに、
そんな素振りもできないくせに、
耐えてる。
「ほんとに?耐えなくていいぞ。
いつもちゃんとお姉さんしてんだから
今は泣いても誰も文句言わねぇよ」
莉音のことを抱きしめて、背中を撫でる。