森下くんの恋愛事情
双子。 ・゚+゚・*悠李side
僕は大きなマンションの一室にいる。
双子の兄の家。
森下悠志。
「どうしたんだよ、急に来て。なんかあったか?」
兄貴は冷蔵庫から缶ジュースを出しながら聞いてきた。
「兄貴はさ、自分の彼女が自分の友達とキスしてたらどうする?」
「んー、嫌だ。でも、理由があるなら別かな。
悪気があってやってるんじゃないだろうし」
「そ、だよね」
はぁ、やっぱ僕最低なことした。
「そんなに思いつめるなよ。
悠李は体に感情がついていかない時があるだろうけど、
落ちつけ」
「そうだね」
「まあ、俺だって彼女がそんなことしたら嫌だし、
自分じゃないから言えるかもだけど、
悠李が嫌だったことは言ったほうがいいし、
したことに対してひどいことしたって思ってんなら
謝ればいいと思うぞ。別にお前が一方的に悪いわけじゃねえじゃん」