森下くんの恋愛事情

「ごめん」

「はぁっ、だ、大丈夫。

ちょっとびっくりしたけど」

「でも、もう一回だけ…」

「んんっ…ふぁ、ひゃっ…、

ちょ、て…は、んぅ…ふぅん、あっ、んっ」


手はギリギリ胸の手前でこれ以上やったら

止められないってとこまで来ていて。

最後に人差し指で脇腹を撫でて手は下ろした。

手は。

唇は、まだついていて。

莉音の声が漏れている。


「ひゃぁっ、んーっ…ふぅ、んっ」


その時、突然頭を叩かれて


「何やってんだよ」


頭に角が見える響くん登場。

外を見るともう、夕方。気づかなかった。
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