森下くんの恋愛事情
「何って、キス…?」
「っ、こんなとこでするなよ、もう、みんな帰ってくるし、
姉貴の声が玄関まで聞こえてる」
「うそっ!」
「マジだわ」
「いいじゃん、そういえばこの階は
うちしかいないんだし、大丈夫」
「大丈夫って、俺が大丈夫じゃねぇし」
「莉音が鳴いてるの聞いて恥ずかしいの?」
「っ、そんなんじゃない///」
あ、恥ずかしいんだ。
そこからは莉音と響くんがしゃべり出したから、
机からおろしてあげて僕は、椅子に座った。
「そーなんだ!知らなかった!」
「もう、ほんと黙れ//」
「どこから聞いてたの?」
「悠李もがもう一回だけって言ったところぐらい」
「あっ、そうなの」
「ほんと、なんでこんな時間に帰ってきたんだろ」
「残念だねー。ってことで卵買ってきてくれない?」