森下くんの恋愛事情
「はぁ?なんで?」
「今日、奏にオムライス作るって言ったんだけど
卵がつきた」
「あー、だから奏が教室で顔真っ赤にして下向いてたのか。
それはいいけどさ、自分で買いにいけよ」
「え?このいたたまれない空気から脱出したいんでしょ?」
「うっ、着替えていってくる」
「いってらっしゃーい」
莉音は、響くんに手を振った。
そして、さっとこっちを向いて
ニャッと笑った。
…ヤバイ。
「続きしよっか、ふふっ♪」
怖いです。恐ろしいです。
やっぱりちょっとやりすぎちゃったようです。
莉音は向かい合わせになるように僕の上に座って顔を近づけてくる。
「ちょっとやり過ぎだよ」
莉音が僕の耳に囁いて、僕の唇に自分の唇を合わせた。
「んっ…うゎっ…んんっ」
「悠李、可愛いね〜」
「いじわる」
「なに〜?」
「…別に」
そしたら莉音は、ギュッと抱きついてきて
「ずっといっしょにいてね」
「うん、絶対離さないから」
その後はみんなが帰ってくるまで抱きしめてました。