森下くんの恋愛事情

莉音は、寂しそうな顔をして。

そういえば、1人で寝れないって言ってたな。


「寂しいの?」

「暗かったりとか、狭かったりとか、

寒かったりとかするところでは1人でなんていれない…」

「そっか、ごめんね」

「ううん、言ってなかったから。

迷惑かけてごめん」

「迷惑とか思ってないから大丈夫。

心配なんてしなくていいの」

「ん」


僕も莉音をギュッてした。

そこからちょっとして落ち着いたのか、勉強を再開した。


「ここ、一回説明したよ?」

「だって、聞いてなかったし」

「ふふっ、じゃあ、もう一回だけ説明するよ?」


そう言って説明する莉音は、可愛くて、

集中しきれません。

そして、お昼になって。

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