森下くんの恋愛事情

「おい、悠李。寝顔なら送ってやっただろ。

起こせ」

「…はい。

莉音、ご飯だって。起きて」

「んー?ん、起きれ、る」

「目は閉じてるけど」

「起きてるもん」


仕方ないからそのまま抱き上げて運ぶ。

部屋を出て、いつも莉音が座ってる席に下ろした。


「悠ちゃん!来てたんだね」


いつもどおり、悠ちゃん。

なんか、玲音に聞かれるの恥ずかしい。


「うん、ちょっとお見舞いに」


恥ずかしいって思うけど。


「そーなんだ!だかられーちゃんもいるんだね」


玲音はれーちゃんって呼ばれてました。
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