森下くんの恋愛事情
「莉音」
20位以内でよかったって思っていたら莉音が声をかけられて。
「あっ、佐々木くん」
「大丈夫か?点数。落ちてるぞ」
「んー、まぁ、熱もあったしね」
「でも、悠李の面倒見すぎたせいもあるんじゃないか?」
「ん?でも、悠李にクラス落ちられたら困るし、
それに順位落ちてないからOK!
2学期から佐々木くんも同じクラスだね♪」
「あぁ」
ふたりの話をボーッと聞き流しながら順位表を見た。
“33位 宇佐美兎希”
“35位 龍ヶ崎翔”
ふたりはB組になりそう。
「悠李〜、行こ?」
「うん」
朝から、みんなが思いの外、頭いいことに
感心しながら一日を終えた。