森下くんの恋愛事情

「うー、ごめんね」

「大丈夫だよ。それより、今まで誰と帰ってたの?

流石に一人じゃ無理そうだしね?」

「いつもは、快斗と、

ついでにうさと佐々木くんもいっしょに帰ってたから。

龍くんは、時々だけど」


あー、人数いたからそこまで怖くなかったんだ。 

そっか。今も、僕だけじゃ手を握っててもちょっと震えてるし…


「明日からみんなで一緒にかえろうか」

「えっ!なんで!」

「僕だけより、みんなで帰ったほうが怖くないでしょ?」

「…ありがとう」

高梨さんの握る手が少しだけ強くなった気がした。

高梨さん…わかりやすいです。
< 33 / 585 >

この作品をシェア

pagetop