森下くんの恋愛事情
「いや、こっちが聞いてんだけど」
「響、聞くまでもないでしょ。
もともと、デートでくるはずだったのに
俺らがついてきたんだからいない方が姉さんにとって嬉しいでしょ」
「あっ、そっか。紫音、行くぞ。はぐれるなよ?」
「もぅ、何回も言わなくたってわかってるよ。
夏音も行こ?」
「うん!行くよお兄ちゃん」
「はいはい、そうせかすな」
置いてきぼり。
「いこっか」
「うん!」
そこからいっぱい見た。
「ペンギン!可愛い」
よちよちで紫音がちっちゃかったころみたい。
まぁ、紫音はいつまでも可愛いけど。
「莉音、楽しそうだね?」
「だって可愛い!!」