森下くんの恋愛事情
響も知ってるみたいだけど、名前がわからないらしい。
「あいつの姉弟かよ」
「そうだけど」
素直に答えただけです。
「ッチ、行くぞ」
舌打ちをして逃げようとする男たちに
どこからか現れた奏が声をかける。
「どこいくの?
俺達の姉さんをナンパしといて無傷で帰ろうとか思ってないよね?
大丈夫大丈夫。
目立たないところですぐ治るように
力抜いて殴ってあげるから心配しないで?
えっと…マキタ君とハラス君だっけ?」
「原田だわ!」
それは流石に心配だけど、
なんかこう言ってくれる人がいて幸せだな。私。