森下くんの恋愛事情

「響が悠李のこと悪く言うから。

私と付き合ってる悠李の気がしれねぇって言うから

響の顔面にビンタしちゃったし」


それって、僕だけじゃなくて莉音のこともディスってない?

そんなこと言ったら殺されそうだから言わないけど。

ていうか姉弟げんかでビンタするんだ…


「だから、泊めてほしいの。

…家に帰りにくいし」


なんだ、莉音も悪いって思ってんじゃん。


「泊めてあげてもいいけど約束しよっか」

「え?」

「明日、絶対に家に帰ること」

「…わかった」

「ん、いい子。おいで。もう、10時半」


莉音の頭をなでてから、右手を引いてベットに連れて行く。


「莉音の部屋と違ってベット狭いけど大丈夫?」

「全然大丈夫」
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