森下くんの恋愛事情
そんなに何回も家出していることにビックリするけど
それ以前に場所!
友達の家とかじゃないんだ。
莉音ってわからない行動をとるから心配。
「そっか。逃げないように気をつけるよ。
まぁ、もう寝ちゃったけど。
心配しないで」
「ごめんね。ありがとう」
「いえいえ、響くんは莉音がここにいること知ってるの?」
「ううん、知らないよ。
今、ビンタされたほっぺた氷で冷やしながら
ソファーに座ってうずくまってる。
反省してるみたいだよ?」
「そうなんだ。こっちも反省はしてるみたい」
「じゃあ、仲直りできるね、きっと」
「そうだね。時間も時間だし僕寝るね」
「うん、ありがとう。お休み」
「お休み」
電話をきって、莉音の方に向き直る。