森下くんの恋愛事情
急なてんかいにびっくりした莉音はどもって泣き出した。
「誰ですか?」
「俺は生徒会長の笹原です」
あー、生徒会長か。見たことあるはずだ。
「さ、笹原?」
「そうそう」
「なんのようですか」
莉音は、警戒心をむき出しだ。
「あのさ、今回の文化祭の後夜祭である告白大会。
司会やってもらっていいかな?」
「い、いいですけど…」
「よかった。それだけ。明日生徒会室に名前書きに来て」
「わか、りました」
そのまま、僕らの横を通り過ぎていく笹原先輩。
何だったんだ。
「怖かった…」
「なんか、威圧感あったね」
「う、うん。帰ろっか」
「そうだね」
疲れたんだね。
顔がゲッソリしてるよ。
莉音はそのまま歩き出す。
1日はそんなこんなで終わった。