森下くんの恋愛事情

「あ、悠李」


いた。

莉音は、生徒会長の爽やか系イケメンとお茶を飲んでいる。

どんだけ、優雅なんだよ。


「あーあー、見つかっちゃったねー。速かったよー」


爽やか系イケメンが言う。


「会長。やっぱここはダメじゃないですか。

彼氏さんは察しがいいことで有名なんですから」

「やっぱ、そうだね」


会長の奥で立っている女の人が言う。

察しがいいって他に有名なところはないのか。

っていうかそもそもなんで有名なんだ…。


「放送室に行ってきて」

「わかりました」


会長さんは女の人に向かって言う。

それから僕達の方へ振り向いて。
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