森下くんの恋愛事情

やばい、めちゃくちゃビックリした。

っていうか嬉しい!


カーテンを閉めて、着替える。

そしたら、悠李が話しかけてくる。


「莉音、告白されてたね」

「悠李だって」

「そうだけど、やっぱり辛いよね。自分の彼女が告白されるって。

しかも目の前で」

「そんなの、私だって」


声が小さくなる。

恥ずかしいし。

っていうか、背中のファスナーは下ろしにくいでしょ。

どうすんのこれ。


「ん?なんて?」

「何でもない」

「えー、いじわる」

「悠李だって。聞こえてたでしょ?」

「私だってってやつ?」

「聞こえてんじゃん」

「うん、ちょっとだけいじめてみたくなった」

「もぉ、酷い」

「ごめんごめん。着替え終わった?」


あ、いいこと思いついた。
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