森下くんの恋愛事情
「信用されてないのかなって思って」
「信用してないわけじゃないの。
ただ、嫌われちゃったらどうしようって。
…嫌われたくないから」
不安そうな顔で僕を見る莉音。
そんなことで嫌いになったりしないのに。
僕は莉音の横に座る。
「嫌いになったりしないし、ダメだなんて言わないよ?
莉音が決めたことならやるだけやればいい」
そしたら、莉音はニコッと笑って。
「やっぱり悠李大好き!」
抱きつく。
「悠李優しすぎだよ」
「そんなことないと思うけど…」
その後、10分くらいこのままで喋ってぼーっとして帰った。
ちなみに
家に帰ったら奏くんが迎えてくれて、
ゲーセンの荷物を片付けたと言って部屋に連れて行ってくれた。
なんか、ゲーセン専用の部屋があるらしくて。
ドアを開けると、壁中に張り巡らせるように置かれたぬいぐるみの山。
綺麗に並んでるけど、怖い。
なんか、スゴく積まれてました。