森下くんの恋愛事情

「まぁ、歌は好きなんですけど」


そして、蒼空先輩はどこまでも。


「へぇ~、やっぱ莉音ちゃんのお母さんは厳しい人なんだね」


空気という存在を知らないのかもしれない。

前に言っていた感じとは違う。


「そうかも…しれませんね」


微笑んで少し、下を向く。


「あ、莉音ちゃん。僕、変なこと言っちゃった?ごめんね?」

「大丈夫ですよ?気にしないでください」


いつもどおりの笑顔を輝かせながら言う。

莉音がわらったのを安心したのか恥ずかしくなったのか。

顔を隠してしまった。


「よ、よかった」


そこからは、みんな歌っていき。

約4時間。みんなでワイワイキャハキャハ歌って。

お金はというと

結城先輩が全て払うことになって…。

割り勘にしましょうって言ったのに聞かなくて。
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