森下くんの恋愛事情

そんな可愛い顔で覗きこまれたら言っちゃうじゃん。


「悠李と一緒にいる時間、減った」

「うん」

「寂しい」

「僕も。だから今日は、撮影連れて行ってくれるんでしょ?」


やっぱり優しすぎるよ…!

なんか、楽しい。

何もしてないけど。

悠李の隣りにいるだけで楽しいし、嬉しい。


「うん。今日は、着物着るんだって。

なんか、お正月の撮影だって。

仕事詰まっちゃってて遅れてたんだよね」

「そうなんだ」


そしたら、車がマンションの前に止まって。


「莉音、向かえに来たわよ」

「あ、春見さん。ありがとうございます」
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