森下くんの恋愛事情
遥輝くんがひょこっと顔を出す。
「遥輝くん。なんできたの?
クリスマスなのにお家にいなくていいの?」
紫音をぎゅっとしながら聞く。
「兄貴が家にいないから暇で…」
あ〜、そういうことね。
暇になっちゃったんですね。
そしたら、私の携帯に着信が。
画面をみると
“光輝先輩”
という文字が。
「もしもし、光輝先輩?」
「…莉音か?遥輝そっちにいるか?」
「はい、いますよ」
「…かわって」
「はーい。
遥輝くん。光輝先輩から」