森下くんの恋愛事情
こいつ、性格悪いな。
「あ、そうしよう?久しぶりに一緒に寝て?」
抱きついたまま僕を見上げる莉音。
こっちも乗り気だし。
「そうだね。泊まっていこうかな」
「やったぁ」
そういってまたギュッと抱きつく。
やっぱ、可愛いのも問題だ…。
とりあえず、お風呂もこっちで入っていいそうなので
着替えを取りに行く。
あぁ、まじか…。
なんか、寝るだけですごく疲れそう。
疲れを取るために寝るのにこれじゃあ逆効果。
莉音の家に戻ったら、奏くんが風呂から出てきて。
「ごめんね?混むから先入っちゃった」
「いいよ、いいよ。逆に押しかけちゃってごめんね」
「悠李くん。快斗の部屋のお風呂に入る?」