森下くんの恋愛事情

「あ、悠李!ギュッ」


抱きついてくる。

出てすぐだからか髪の毛は濡れてるし、

軽くシャンプーのにおいもする。

やばいな。


「くしゅっ、

寒い」

「髪、乾かそうか?」

「うん」


莉音は、走ってドライヤーを取りに行く。

…子供みたい。

莉音の髪を乾かし終わったら莉音は、座ったまま寝ていて。

ゆらーっともたれてくる。


「莉音?莉音?大丈夫?」


普通に寝ている。

僕を背もたれにして寝ている。


「あれ?姉さん寝ちゃった?ドライヤーかりていいかな?」

「あ、うん。はい」
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