森下くんの恋愛事情
* * *
一方その頃。
お隣の部屋では。
「姉貴もよくやるよな」
「そうだね。でも、確実に寝ぼけてるよね」
「あぁ、明日には覚えてないパターンだな」
「ふわぁ。奏兄ちゃん、お姉ちゃんってあんなに甘えただったっけ?」
「最近、甘えがひどくなってるよね」
「紫音、眠いんだったら寝ていいぞ」
「大丈夫だもん…」
寝てしまう紫音。
「こういうとこも姉貴にそっくり」
「響は寝起きがすごく似てるよ?姉さんと」
「お前は恐ろしく機嫌が悪いよな」
「低血圧なんだよ。それより快斗は?
途中で消えたけど」
「あぁ、寝た」
「ふーん」
盗み聴きしてました。ガッツリ。