森下くんの恋愛事情
僕に?
今までこんなことなかったし。
あっても兄貴だけだったし。
なんで?
まさか、開ける下駄箱間違えた?
確認しても僕の下駄箱。
僕に?
名前を確認しても僕の名前が書いてある。
モテ期到来!?
これは喜ぶべき?
いや、でも、僕には莉音がいるし喜ぶことでもないか。
とりあえずチョコを拾ってかばんに押し込む。
まあ、軽く10個だし。
いいか。
「あらまー、人気者ね。
これは莉音も妬くでしょ。
まぁ、私のほうが多いみたいだけど」
ゆりの手には早くも大きめの紙袋が。
行きに逆チョコいっぱい渡されてたから余計かな。