森下くんの恋愛事情
立ってたのはふわふわした女の子。
身長は多分莉音より小さい。
「どうしたの?」
「あ、あの…。こ、れ。受け取ってください!!」
顔を真っ赤にしてラッピングされたチョコらしきものを差し出してくる。
「ありがとう。もらうね」
「は、あの…ありがとうございました」
走り去っていく女の子。
袋を見て思う…。
これ、チョコだよね?
毒とかじゃないよね?
開けたら爆発とかそんなんじゃないよね?
なんか、急に怖くなってきた。
とりあえずしまおうと思って振り向いたら
快斗が自分の机に乗っているチョコたちを払い落としていた。
バサバサバサバサ
「邪魔。ただでさえ莉音のも多いのに…。
あぁ、これだからバレンタインは嫌いだ」