森下くんの恋愛事情

えー、言葉遣い全然違う。


車に乗り込んで、莉音が喋り出した。


「この人は、うさぴょんね。宇佐美兎和(towo)くん。うさのお兄さん」

「あぁ。どうりでどこかで見たことがあると思った」


車が走りだす。


「あのさ…」


莉音が真剣な顔をする。


「今日、助けてくれてありがと。

覚えててくれたの、嬉しかった」

「僕、最初は忘れてたんだよ。

でも、最近思い出した。

やっぱ、莉音が好きだなって思えた」

「うぅ、よかったよぉ」


急に、莉音は泣き出した。

ていうか、抱きついた。


「このまま、ずっと一緒がいい。

もう、離れないで…」


莉音は泣きながらそう言って寝てしまった。

僕も、もう離れたくないって思った。


大好きだよ。

ずっと。



____Fin・:*:・____
< 584 / 585 >

この作品をシェア

pagetop