森下くんの恋愛事情
えー、言葉遣い全然違う。
車に乗り込んで、莉音が喋り出した。
「この人は、うさぴょんね。宇佐美兎和(towo)くん。うさのお兄さん」
「あぁ。どうりでどこかで見たことがあると思った」
車が走りだす。
「あのさ…」
莉音が真剣な顔をする。
「今日、助けてくれてありがと。
覚えててくれたの、嬉しかった」
「僕、最初は忘れてたんだよ。
でも、最近思い出した。
やっぱ、莉音が好きだなって思えた」
「うぅ、よかったよぉ」
急に、莉音は泣き出した。
ていうか、抱きついた。
「このまま、ずっと一緒がいい。
もう、離れないで…」
莉音は泣きながらそう言って寝てしまった。
僕も、もう離れたくないって思った。
大好きだよ。
ずっと。
____Fin・:*:・____