森下くんの恋愛事情

「いえいえ、

どこにかけたの?」

「んー?私の携帯だよ?

快斗に持ってきてーってお願いした。

あ、電話番号、登録して、後で私にかけて?」

「ん、わかった」


そのあとは、すぐに駅について、

ホームに入ったらちょうど電車も入ってきて。

通勤ラッシュに被りました。

とりあえず中に入って、座るところなんてあるはずもなく。

ひと駅といっても、ギュウギュウは、辛くて。

高梨さんがきつそうなのが見えた。

わかるけど、あまり身長が変わらない僕も辛いです。

どうしようもないです。

ごめんなさい。僕は役に立たないです。

そして、電車が止まって、うちの学校の人が降りて行き、

僕達も降りれるようになって、

ホームに立った時後ろを振り返ったら、

さっきよりめちゃくちゃすかすかで、

多分うちの学校の人が多かったんだなあ…と気付き。

僕がいつも乗っている1本遅れた電車が

スカスカな理由がやっとわかった時でした。

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