森下くんの恋愛事情
ふと、高梨さんを見たら…
「えっと…どうしよう。
まあ、いっか」
とか言いながら下駄箱の方へ歩いて行く。
そして、走ってくる男子に囲まれて。
僕もいつの間にやら女子に囲まれて。
さあ、どうしよう。
高梨さんのほうは、歩ける。
男子が高梨さんの後ろをてこてこ歩きながら、
話しかけている。
高梨さんは、フルシカト。
一方僕は、
…女子の威圧がすごくて動けません。
“威圧感”じゃないです。
“威圧”です。
怖いです。
なんか、化粧が濃くて、香水臭くて倒れそうです。
そんな僕に気づいた高梨さんが男子をおいて戻ってきた。