森下くんの恋愛事情
高梨さんは、ニコニコして言い放った。
そんなの聞いてない。
っていうか新聞部があること自体知らなかった。
いろいろとキャパオーバーなんですけど。
「って!そーじゃなくて!告白の返事。
私だって恥ずかしいの!ちゃんと答えて」
いつものように可愛く、
駄々をこねる子どものように言ったことばは、
思いのほか恥ずかしかったらしく、顔が赤かった。
「えっと、よろしくお願いします」
本気の告白に思わず言った。
高梨さんの赤い顔に気を取られた。
でも、そんなことより普通に嬉しかった。
「それじゃあ、帰り一緒にかえろう?」
「はい」