森下くんの恋愛事情
「莉音。来たよ」
「あっ、友梨」
「俺もいる」
「あっ、快斗。
さっきはありがとう」
「いえいえ、持ってきたなんて言ったら
もっとめんどくさいことになるだろう」
「ん?悠李。昼パンはどうしたの?」
「今、高梨さんがパシらせてるらしい」
「莉音やるねぇ」
これは、褒められてるととらえたほうがいいのだろうか。
いいのでしょう。多分。
そしたら、裏庭に走ってくる足音が聞こえて。
そこにいたのは、私がパシらせた人で。
「莉音、お前鬼だろ。
購買からここまですげー遠いぞ!」
「宇佐美くんじゃん!」
「あ?鈴村か。
悠李、パン。お前だろ」
「うん。ありがとう」