森下くんの恋愛事情

みんなが食べ始めてから少したったあと

森下くんが私と目があった。


「高梨さんは、食べないの?」

「うん、昼はね?お腹が空かなくて」

「しゃーねーよ。元からこいつ少食だし」

「ふふ、だから、気にしないで食べて?」

「わかった」


笑ってごまかしたけど、ほんとは、怖くて仕方ない。

少し、手が震えている。


「あ!莉音!

次の体育。バスケだって」

「わ、わかった」

「あー、男子もバスケらしいぞ」

「じゃあ、体育館半分こだね」


それから、ワイワイしゃべっていたら、予鈴がなって

急いで体育館へ行った。
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