ギャップだらけの二人
クーラーの効いたファミレスはちょっと涼しいくらいだったけど、一歩外に出た途端、梅雨明け間近の日差しはかなり暑い。

俺は智恵美と手を繋いだまま、家に向かって歩いた。

そして、ファミレスから歩くこと15分。
家に着いた。

俺と智恵美の家は、隣同士だ。

智恵美の親は共働き。だから、まだ帰っていない。

俺の父親は、大学病院の事務長。母親は専業主婦。今日は母親は、家にいるらしい。

「着替えたら、智恵美の部屋に行くから」

「分かった、待ってるね」

門の前で別れて、「ただいま」と自分の家に入る。

「あら俊哉、お帰り。今日は早いのね」

リビングから母親が答える。

「あぁ、部活がなしになったから。
着替えて、智恵美の家で宿題やって来る」

「分かった、いってらっしゃい」

母親との会話を終わらせ、部屋で着替える。
ラフなTシャツとハーフパンツ。そして、ポケットにゴムを忘れずに!
1つで足りるかな?

バッグに英語のノートと教科書と辞書、それに筆箱を入れると、すぐに智恵美の家に向かう。

チャイムを鳴らすと、俺と同じようにTシャツにショートパンツというラフな格好に着替えた智恵美が出てきた。
 
…その格好、俺以外に見せるなよ!








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