ギャップだらけの二人
「そっか。じゃあ、明日の昼休みね。今日から前川くんたちに言っておけば大丈夫でしょ?
じゃあ、ここから先にいくね」

校門の前で、小松は先に歩き出した。

その様子を見送ると、智恵美と顔を合わせて同時に溜め息をついた。

「小松さん、だいぶ積極的だね」

「…そうだな」

「柳瀬生徒会長と別れたって、本当みたいだね」

「あの、サッカー部のキャプテンもしている、柳瀬先輩?
小松と付き合ってたのか?」

「…うん、…そんな噂を聞いたよ」

「…で、柳瀬先輩と別れて俺?
柳瀬先輩と俺、全然違うじゃん!」

「そうでもないよ。
俊哉はミスター桜華で、柳瀬会長は2位だったから」

俺と智恵美の話に割り込んできたのは理緒。

「なんだ、それ? 顔が良ければいいのか?」

「小松沙織は、そうなんじゃない?
彼女はそういう人だって、一部では有名だし…」

「モテるよね、小松さん」

呑気に言う智恵美。

「そうね。智恵美に次ぐ、ミス桜華だもん。顔はかわいいんじゃない?
性格は…あんまりいいとは聞かないけど」

理緒の毒舌に、俺と智恵美は苦笑いするしかない。

この時の俺は、気付いていなかった。

柳瀬先輩が智恵美に告白をして、俺と智恵美、先輩に小松、そして拓斗に理緒。
6人の関係が、変わっていくことに…


















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