ギャップだらけの二人
「ごちそうさん。今日も美味かったよ」
先に食べ終わった俊哉が、お弁当箱を私に返す。
そしてそのまま、机の隅にある雑誌に手を伸ばす。
それは成人向けのマンガ、「アダルトコミック」である。
ミスター桜華に選ばれた俊哉は、硬派なバスケ少年とされている。普段から話をする女子は、私と理緒しかいないため、『女嫌い』じゃないかとも思われているらしい。
それでも、やっぱり思春期の男性。しっかり、そう言うことに興味がある。
隣にいた拓斗は、別のアダルトコミックを手に取りページをめくる。
「あー。早く彼女欲しい。エッチ、してみてぇ」
突然、拓斗が叫ぶ。
「拓斗、うるさい」
コミックから目を離さず俊哉が言う。
「拓斗なら、誘えばOK なんじゃない?」
理緒が言うと、
「ヤダよ。そんなことしたら、勘違いして彼女づらされて面倒だろう。
それに、やっぱり初めては好きな女子がいい…って、何言わせるんだよ」
一人ノリ・ツッコミをしながら、拓斗が答える。
私は食べ終わったお弁当箱をしまいながら、(男の子でも初めては好きな人がいいんだ)と思った。
そして、自分の初めてを思い出す。
相手に対して好意はあったが、それは恋愛感情じゃない。
お互い、興味本意から体験した。
先に食べ終わった俊哉が、お弁当箱を私に返す。
そしてそのまま、机の隅にある雑誌に手を伸ばす。
それは成人向けのマンガ、「アダルトコミック」である。
ミスター桜華に選ばれた俊哉は、硬派なバスケ少年とされている。普段から話をする女子は、私と理緒しかいないため、『女嫌い』じゃないかとも思われているらしい。
それでも、やっぱり思春期の男性。しっかり、そう言うことに興味がある。
隣にいた拓斗は、別のアダルトコミックを手に取りページをめくる。
「あー。早く彼女欲しい。エッチ、してみてぇ」
突然、拓斗が叫ぶ。
「拓斗、うるさい」
コミックから目を離さず俊哉が言う。
「拓斗なら、誘えばOK なんじゃない?」
理緒が言うと、
「ヤダよ。そんなことしたら、勘違いして彼女づらされて面倒だろう。
それに、やっぱり初めては好きな女子がいい…って、何言わせるんだよ」
一人ノリ・ツッコミをしながら、拓斗が答える。
私は食べ終わったお弁当箱をしまいながら、(男の子でも初めては好きな人がいいんだ)と思った。
そして、自分の初めてを思い出す。
相手に対して好意はあったが、それは恋愛感情じゃない。
お互い、興味本意から体験した。