ギャップだらけの二人
私の初体験は、高校の合格発表の日。
相手は俊哉である。

中学の頃から、その外見だけでモテていた私たち。
もちろん、告白は日常茶飯事。その頃から、断りの文句も変わっていない。

俊哉はその頃からエッチな本やビデオを見ていた。
私も、友達とそういう話をしたりしていたし、正直言うと興味もあった。

その日は、お互いに親と発表を見に行き、合格を確認したら入学書類をもらったり、制服の採寸をしたりしてから、中学校に報告をしに行った。

仲間や先生と合格を喜び合い、俊哉と一緒に帰宅すると、どちらの家も留守だった。

そのまま着替えて俊哉は私の家に来て、簡単にチャーハンを作って食べた。

それから私の部屋で、それぞれに漫画を読んだり、音楽を聞いたりしながら過ごした。

3時になり、クッキーをつまみながら紅茶を飲んだ。

ティーカップを洗って部屋に戻ると、俊哉はベットの縁に座っていた。

「智恵美、隣に来て」

「ん、分かった」

私は言われるまま、俊哉の隣に座った。

「…とりあえず、高校でもよろしくな」

「うん」

「………………」

「………………」

それからしばらく沈黙が続いた。

ふと隣を見ると、俊哉がわたしを見つめていた。








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