ギャップだらけの二人
拓斗・理緒・私・俊哉の順で部室を出る。

そのまま拓斗と理緒が並んで歩きだし、私は俊哉が部室にカギをかけるのを待って並んで歩いた。

「今日、部活ないから一緒に帰ろう。で、智恵美の部屋で宿題やろう」
 
俊哉が話しかけてくる。

彼が私の部屋に来ると言うのは、エッチをしたいと言うことだ。
今まで何度となく身体を重ねてきたが、すべて私の部屋で、どちらの家族もいない時だから。

「うん、分かった」

それらの意味も含めて、私は俊哉に返事をした。

「5校時って、英語だっけ?」

「そう。で、6校時が世界史」

「逆じゃなくて良かった。飯食ってすぐに世界史だったら確実に寝るし…」

「拓斗は世界史じゃなくても、お腹がいっぱいじゃなくても寝るじゃん」

「まぁな。寝る子は育つって言うし…。
俺、まだまだ身長伸びてるから」

理緒と拓斗が、そんな会話をしながら前を歩く。

放課後、久しぶりに俊哉と一緒に帰れることを楽しみにしながら、頑張って午後の授業を受けた。








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