ボクらはキミが好き!?

カタカタカタカタカタ  
カタッ






ゴクッ・・・・・・



「きっ」





ガターーーーーーー






「きゃあああああ」







・・・・乗るんじゃなかった



ジェットコースターから降り、ベンチに腰かけ顔色を悪くしているあおい





「大丈夫?あおいちゃん」



そこへ砂紀が心配そうに買ってきたミネラルウォーターのペットボトルを差し出す





「ありがとうございます・・・」




弱々しく笑うも顔色は悪い





スッと隣に砂紀が座る気配がしたと思ったらそっと頭引き寄せられて砂紀の肩に寄りかかる形に







「無理しなくていいから。寄りかかってなさい」




「でも・・・」




それでも体勢を直そうとするあおいを砂紀がとがめる



「こーら!動かない。」



「う・・・じゃあ、お言葉に甘えて」






あー、情けない・・・・



調子に乗って連続で乗るから・・・



かっこわる・・・







ーーーーなんか





砂紀さんにはカッコ悪いとこばかり見せてる気がする




たすけられてばかりだし・・・・





そういやはじめてあった時もたすけてもらったな・・・








砂紀さんは




砂紀さんなんだよね・・・・







「あの・・・」






「ん?」






「怒ってないですから」






恥ずかしさから小声になってしまったあおいだが
砂紀は「うん」と言って頭をぽんぽんと撫でて答えた











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