ボクらはキミが好き!?


「・・・・・」






「・・・・・おい」






「でーと?ではない?」





困ったような顔で答えるあおい






「なんで疑問系?・・・・・彼氏とか何とかって言ってなかったか、あいつら」






さらに困った顔のあおい







「・・・隆ちゃん、あたしさ『好き』とか『付き合う』っていうのがよくわからない。砂紀さんも、勇も好きだよ。でも、誰かが一番ってことじゃないんだよね・・・」









「・・・・・ん」








「そういう特別な好きって、どうしたら見つかるのかな。
あたしにも見つかるのかな・・・」







隆士の大きな手があおいの頭をつつむ


ぽんぽん








「・・・見つかるから、そのうち。あおいはあおいのままでいればいい」








「ん」







隆ちゃんの大きな手と、隆ちゃんの言葉に

すこしだけ

ほんのすこしだけ





泣きそうになった


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