ボクらはキミが好き!?
実行委員就任後、さっそく集まりが


第一会議室





ふたりそろって教室に入れば、そこにはすでに各学年各クラスがちらほらと集まっていた





全然知ってる人いないよー





一応進学校ということもあり、この学校ではイベントごとは1、2年で取り仕切ることになっている
当然、文化祭も同様で2年中心に動いていくわけだ







「そろったようなのでさっそく始めたいと思います」




実行委員長と思われるショートボブで真面目そうな女子生徒があいさつする


「あれ?」


「ん?どした」


「あのこ、わたし知ってる」


財布拾ってくれた子だ!
たしか、名前は小山絵莉ちゃん!!


「ほー、あおいの知り合いには見えないな」


「どーゆー意味?」


にやっと笑う英慈


どーせわたしは真面目じゃないよっ




小声で英慈と言い合っていたあおい






ーーーーーー。







「では、今年のイベント運営は2年6組にお願いします」

『へ!?』



突然自分らのクラスがさされ驚く



ちょっと待って!なんで!



あおいの心の声もむなしく、周りは賛同ムードで拍手まで沸き起こった







ひとり、あわてふためくあおいを見てメガネの奥の瞳が笑う


クスッ







それを英慈は見逃さなかった

………………………ふーん






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