ボクらはキミが好き!?
「お客様方は大学生なんですか?」
「…………………」
「そだ!ケーキとか甘いものでも食べます?」
「……………………」
「えっと………」
うぅ、無視ですか
覚悟はしてたけど、お客様まえに沈黙してちゃダメだ!
なんとかもたせるんだから!
ーーーーったく、優しいっていうかなんつーか……
困りながらも必死にお客を相手にするあおいをちらちら気にする英慈
あんなの休ませなくたって全然問題ねぇのに
日常茶飯事的に女に愛想ふりまいてんだからさ……
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『へー、ここ女も指名できるんだ』
「あっ、はい」
『つか、スーツってのが色気ねぇけどな』
「…申し訳ないです」
なんとなく、チャラい感じでいやな客だなぁと思いつつも対応する男子生徒
『おっ!この由宇って子美人じゃん』
『お前好きだねぇ、こーゆー女』
『オレこの子!』
『………これだけかよ?他にいねぇの』
写真を見ながらたずねてくる
「あっ、一応これだけで」
『まぢか………
!
おっ!いるじゃねぇか』
男子生徒の静止を無視し、勝手になかに進みあおいの前に歩み寄った
『オレこの子!』
「へ?」
なに?このひと
疑問の視線を男子生徒におくるが申し訳ないという困ったような顔をされた
「わりぃ、筒井
接客頼む。ここ他のヤツ呼ぶから」
「えっ!ちょっと待って!」
『おい、早く席とおせよ』
その一言で強制的あおいの接客が決まってしまった
う"う"っ
なんでこんなことにーーーーー