ボクらはキミが好き!?
カチ カチ カチ
手元の電飾をひとつひとつ確認する
昔の自分からはとても想像つかない地道な作業
それをなげださず続けている
真面目?
まさか、自分にそんな言葉をかけられる日が来るなんて
英慈は思いもしなかった
だからこそ
あおいがそんなふうに言ってくれたことが
英慈にとってはうれしいことだった
だが、おなじくらい
昔の自分に後悔をした
もし、あおいに出会っていなかったら・・・
そっと手元から視線をあおいに移す
ぶつぶつ何かつぶやきながら数を数えるあおいのうしろ姿
出会っていなかったら・・・・
フッ、そんな事考えたくない
とりあえず今はこれか
手元のダンボールをあきらめたように見る
けど、この「嫌がらせ」いつまでだよ・・・・
英慈は気づいていた
この仕事をなぜ自分達に任されたのか
実委員長の指示
自分達がイベント運営に任命されたこともひっかかっていた
小山絵莉
なぜだかわからないが
あおいが気に入らないようだ
これだけじゃすまないかもな
嫌がらせ
気をつける必要、あるな・・・・