〇満月*少年〇
笑って優くんは言った。『ははっ。覚えてない??』

ん?
なに??

分かんないよ…
私は起き上がってベッドの上に座った。
「ねぇー!教えてよ!」
『あぁ。えっと…忘れちゃった!』

えっ?

「ふざけないでちゃんと教えてよ~!」

『分かった分かった。いちごちゃん、教室でいきなり倒れたんだよ。』

あっそっかだから途中から…

「記憶がとんでたんだね…。」

優くんはうなずいて笑った。
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