~悪魔執事とお嬢様~
私のこの復讐に、私とシリウス以外、
参加させるつもりはないからな。
「分かってもらえましたか。」
「…ええ。」
「では、改めてご挨拶を。
よろしくお願い致します。」
会話がまとまったと思ったのかシリウスは
手を胸に当てて会釈した。
みんな拍手をし、シリウスを歓迎
している。
ヴィル爺は何も言わないし、拍手も
していないが、一応歓迎しているようだ。
「お帰りパーティー開きましょうよ!!」
セーラが大きな目をキラキラさせて言う。
「いいな!!」
エルも納得したように腕を組ながら
頷いた。
「僕たちも、」
「同じく、」
「賛成です。」
メイザース三兄弟も笑いながらいった。
ヴィル爺はなにも言わずに頷く。
賛成と受け取っていいんだろう。
「パーティーは嬉しいですけども…」
私は、怒ると怖いとよく言われるが、
こう言うときに限ってだ。
「掃除という仕事はきちんとやれ!!」
静かに言う。
滅多に怒らないが、これだけは譲れない。
なんでも知り合い全員が言うに、
私が本気で怒るときは何をされるか
本当にわからないらしい。
まあ確かに、普段文句は人一倍言うものの
怒らないため、想像がつきにくいのだろう。
しかし、どうもそれだけが理由というわけではないようで、後ろになんとも言えない不気味なオーラが現れるとか。