~悪魔執事とお嬢様~



「そんな!私のために言い争いをするのは
やめてー!」



キティのためとかじゃないけどな。

はっきり言って自己満だ。



「はい!抗議終わり!!

ちょっと二人とも?夫婦喧嘩は私たち
抜きでしてちょうだい。」



「おば様!ふざけるにも程があります!
私たちは夫婦じゃありま……」



「聞こえなかった?喧嘩はおっわっりっ!」



さすがの私も
おば様の押しの強さには負けるな。



「私はね?
シャロンがその執事くんと
喧嘩しているところを見たいんじゃなく!

普通に笑ってるところをみたいの!

あなた、
帰ってから笑ってないって言うし……

私たち、
こう見えて心配してるのよ?」(ニタァ)



全然見えんな。



「心配なさらなくとも、私は……」



「シャロン、私はあなたの事を、
よく知っているつもりよ?

強がっていてもダメ。」



悲しそうな顔して、いや、私を哀れむかの
ような顔でおば様は言った。



「強がってなどいません。」



強がってなど……



「そう?」



おば様はかなり心配そうな顔でそう言う。

私は迷わずに答えた。



「ええ。」



「……速答ね。」



「いえ、即答です。」

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